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お客さま1人ひとりにもっと寄り添うようなお店をつくりたい。

武藤 綾歌

PD fino 大通 / サロンマネージャー
1997年4月入社 / 札幌ビューティ・メイク専門学校卒

人の髪を、切りたくなかった。スタイリストデビューしても、自信はなかった。自分がつくった髪型が世の中に出ていく。それは恐れ多いことだと思っていた。

それよりもシャンプー。これはだれにも負けない。入社したてのころ、先輩に言われた言葉がいつも心の中で響いていた。「指先から愛が出るようなシャンプーをしなさい」。

スタイリストになって3年くらいすると、少しずつ自信が芽生えてくる。何よりもお客さまが認めてくれるのだ。売上もあがるようになって、店長へ昇格。ただ、最初は自分しか見えなかった。自分の売上でお店全体を引っ張る。ところがある日、武藤は研修に参加する。美容業界の外の研修。期間は約3年。その研修を通じて、武藤は変わっていった。

サロンワークは1人ではできない。みんなで協力して1人のお客さまの喜びをつくり出す。そのためにはまずスタッフに喜んでもらうこと。そのスタッフと一緒にいろんな工夫をして、お客さまに喜んでいただくこと。

武藤の仕事が一変した。効率だけを考えると、お客さまに接する時間が短くなる。だけどほんとうにそれでいいのか。もっとお客さま1人ひとりに寄り添うようなお店にできないか。お客さまに対する想いを持ったスタッフを育てられないか。そんな想いで仕事に取り組み始めた武藤は、やがてマネージャーに昇格した。

美容への想い。お客さまへの想い。スタッフへの想い。そのすべてをみんなに伝える立場で経験を積んで、武藤は将来自分の店を持つ。目標は40歳を過ぎるころ。同時に、最近やりたいことが増えた。それは訪問美容。サロンに来られなくなったお客さまのもとへ赴く。美容師として、赴く。「お客さまとは一生お付き合いしたい」。それが武藤の願いである。

PD fino
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武藤 綾歌

Muto Ayaka

クリエイター
武藤 綾歌

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